心の丸窓(16)うつ病の養生いろは その2

☞「心の丸窓」は心の杜の医師による心の診療に関するコラムです。

前回はうつ病の養生として、い)「治る」と思うこと、ろ) 休むこと、) 薬を飲むこと、に) 周囲の人と関わること、について説明をしました。今回は、その続きを述べます。

) 食べること: うつ病では食欲が低下しますし、何を食べて良いかも考えられなくなることがあります。特に一人暮らしの方は、心細いですね。でも今は、コンビニでもいろいろな食料は手に入れられます。選ぶのが億劫なら、同じサンドイッチだって良いのです。とにかく、栄養補給しましょう。

) 活動すること: 初めは何もしたくないでしょうが、休養し薬の効果が出てくると、「~~してみようかな」という気力が出てきます。それと同時に、「でもなんだか億劫」という気分も出てきて迷うことがあるかもしれません。そうした時は、両方の気持ちが五分五分なら、とりあえず行動してみても良いでしょう。もちろん、やってみて疲れたら無理せず休んでください。

それと同時に、やれそうだと思うことの6割程度を目安に始めてみるのがこつです。当初は思いのほか疲れるものですから、軽めに押えながら、活動の内容と量を無理のない範囲で徐々に増やして行きましょう。気がついたら、元気だった頃と同じように活動できている自分が戻って来ているはずです。

) 医者と付き合うこと: 診察では、自分の状態をありのままに伝えましょう。医師は患者さんの報告や診察時の様子を参考にして、薬を調整したり必要なアドバイスをします。現状に見合った質の良い治療には、患者さんの率直な報告が必要です。また、わからないことや不安なことがあれば、遠慮なく医師に尋ねましょう。私たちは患者さんからそうした投げかけをいただき、誠意をもって対応することにより、信頼関係が育まれていくと考えています。

  以上、うつ病の養生の基本を簡単に述べました。当クリニックでは、ただお薬を出すだけではなく、患者さんが良質の養生を経て一日も早く回復できるよう細やかに配慮しています。

(MUSASHI:)